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ルビコン川を渡るPyWeb

PyWeb「接続」機能とは?

 2024年3月、PyWebはバージョン1.6へアップデートされ、重要な新機能「接続」が追加されました。この機能は、PC内のフォルダに接続し、PyWeb上でエクスプローラのようにファイルを操作できるものです。従来のWebアプリではセキュリティ上の制約から、PCファイルへのアクセスは容易ではなく、1ファイルずつの読み込みや保存が限界でした。しかし、「接続」機能はこれを大きく超えた性能を提供します。

珍しい機能なの?

 「接続」機能のようにPCのフォルダを直接操作できるWebアプリは非常に珍しいです。この機能の実現には特別な知識が必要ですが、公開情報を基に誰でも実装できるため、今後同様の機能を持つアプリが登場する可能性もあります。しかし、現時点では出現しない可能性が高いです。

囲い込み戦略

 Webアプリの目的は「多くの人に見てもらうこと」です。商用、非商用を問わず、この目的を達成するために「囲い込み戦略」がよく使われます。これは、ユーザーを囲い込んで継続的に利用してもらう戦略です。例えば、PyWebなら「会員制」を導入して特別なメリットを提供することが考えられます。

 この特別なメリットとしては、クラウドドライブへのファイル保存が挙げられます。ユーザーはいつでも自分のファイルにアクセスできるので、離れられなくなるわけです。この方法は多くの類似サービスで採用されています。



「接続」機能の影響

 「接続」機能を使えば、PCのローカルフォルダだけでなく、OneDriveなどのクラウドドライブにも接続できます。

※エクスプローラから操作可能なクラウドドライブに接続可能

 しかし、この機能があると「囲い込み戦略」を行うのは難しくなります。他のWebアプリが同様の機能を実現することは、「囲い込み戦略」の一つを放棄することを意味し、そのため類似機能が出現する可能性は低いと考えられます。

覚悟

 PyWebは会員登録不要、無料で利用できるサービスとしてスタートしました。一時期は活動資金不足のため有料オプションの導入を検討しましたが、「接続」機能のリリースにより、その選択が無くなったと言えるかもしれません。これからも会員登録不要、無料でサービスを提供し続けることを決意しました。

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