break
break命令は繰返しを途中で終了できます。
英語のテスト結果を名前(キーワード)、点数(値)順で辞書englishに定義しました。赤点(0~29)を除き表示するには次のように記述します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 |
english = { "佐藤":80, "鈴木":72, "高橋":45, "田中":28, "伊藤":22 } for name,ten in english.items(): if ten < 30: break print(name,ten) |
【実行結果】
9行目のifで赤点(0~30)か判断しています。赤点なら10行目のbreak命令で繰り返し処理を終了します。これで赤点を表示することなく繰り返し処理を終了できます。
9 10 11 |
if ten < 30: break print(name,ten) |
continue
continue命令は繰り返し処理内の後続命令をスキップできます。
英語のテスト結果を名前、点数順で2次元のリストenglishに定義しました。赤点(0~29)のみ表示するには次のように記述します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 |
english = [ ["佐藤",80], ["鈴木",72], ["高橋",45], ["田中",28], ["伊藤",22] ] for i in english: if i[1] >= 30: continue print(i[0],i[1]) |
else
else命令は繰り返し終了後に実行する命令を記述できます。
タプルdataを1件ずつ表示し最後に”終了です。”と表示するには次のように記述します。
1 2 3 4 5 6 |
data = (1,2,3,4,5) for i in data: print(i) else: print("終了です。") |
【実行結果】
else命令の次行から字下げされた命令が実行されます。この例では6行目が該当します。
5 6 |
else: print("終了です。") |
今回の例ではelse命令を使わなくとも繰り返し終了後に”終了です。”と表示すれば同様の結果になります。
3 4 5 6 |
for i in data: print(i) print("終了です。") |
else命令の特徴はbreak命令で終了した時には実行されないところです。次の例では5行目にbreak命令があります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
data = (1,2,3,4,5) for i in data: print(i) break else: print("elseで表示") print("繰返しの次の命令") |
【実行結果】
break命令で途中終了しているので6,7行目のelse命令は実行されず、”elseで表示”は表示されません。