複数の値を保存
タプルはリストと同様に複数の値を保存できます。
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hensu = (68,35,55) print(hensu) |
【実行結果】
かっこ()の省略、1個の値を定義する場合は次のようになります。
1 2 3 4 5 6 |
hensu = (1,2,3) print(hensu) hensu = 1,2,3 print(hensu) hensu = 1, print(hensu) |
呼び出し
タプルの値はリストと同様にインデクスを利用して呼び出します。
例えばタプルhensuに’A’,’B’,’C’,’D’,’E’,’F’が保存されていると、1番目’B’の呼び出しはhensu[1]と記述します。
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hensu = ("A","B","C","D","E","F") print(hensu[1]) |
【実行結果】
インデックスに負の数を指定すると後ろから呼び出せます。例えばインデックス-1は最後の’F’、-2は’E’が抽出されます。
範囲指定(スライス)
また範囲指定もリストと同様にできます。
例えば次の場合、
1 |
moji=("あいうえお","かきくけこ","さしすせそ","たちつてと","なにぬねの") |
1番目から3番目の値を呼びだすにはmoji[1:4]とします。
1 |
print(moji[1:4]) |
【実行結果】
省略
インデックスの省略もリストと同様です。
開始インデックスを省略すると0と見なされます。
次の場合は、
1 |
moji=("あいうえお","かきくけこ","さしすせそ","たちつてと","なにぬねの") |
最初から3番目までを呼びだすには、moji[:4]とします。
1 |
print(moji[:4]) |
【実行結果】
終了インデックスを省略すると「最後の値まで呼び出す」と見なされます。
例えば次の場合、
1 |
moji=("あいうえお","かきくけこ","さしすせそ","たちつてと","なにぬねの") |
3番目から最後までを呼びだすには、moji[3:]とします。
1 |
print(moji[3:]) |
【実行結果】
リストとの違い
ここまでタプルとリストの違いは定義時に()を使うか[]を使うかでした。実は大きな違いは、リストは編集可、タプルは不可なところです。
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hensu = (1,2,3,4,5) hensu[2] = 9 |
上記のようにタプルhensuの2番目を9に変更するとエラーになります。
使いどころ
タプルの特徴は値を変更できないことなので、値が絶対に変更されない(変更されると困る)場合に利用します。例えば偶数(2,4,6・・・)を値として保存したい場合などタプルを使用します。これにより誤って奇数に変更する操作を防げます。