繰り返し命令は人類への恩恵だ!?
コンピュータが利用されるまで人は膨大で単調な仕事をこなしてきました。この作業をコンピュータで置き換えるための重要な命令が繰り返し命令です。
電卓にはできません
プロジェクトjava01に新規のパッケージstep06、クラス「Loop」を作成し、次のプログラムを入力してください。
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package step06; public class Loop { public static void main(String[] args) { // TODO 自動生成されたメソッド・スタブ long j = 1; for(int i=1;i<=20;i=i+1){ j = j * i; System.out.println(i+"!"+"="+j); } } } |
入力が完了したら、覚悟して実行してください。
わずか数行で複数行表示されました。実はこのプログラム階乗の計算を行っています。プログラムを詳しくみていきましょう。
for
表示する命令「System.out.println」が1行しかないのに複数行表示されるのは、命令が繰り返し実行されているからです。この繰り返し命令が9行目の[for]です。
9 |
for(int i=1;i<=20;i=i+1){ |
繰り返される命令はfor命令のかっこ{からかっこの終わり}(12行目)の中が対象となります。
「for」のかっこ(int i=1;i<=20;i=i+1)の中に、繰り返す条件等を設定します。設定内容は3つありセミコン(;)で区切ります。一つ目の「int i=1」は、変数を定義しながら1を設定しています。
2つ目の「i<=20」が繰り返す条件になります。この場合は、変数iが20以下の場合に繰り返されます。
最後の「i=i+1」は、繰り返す毎にiに1を加算します。今回の繰り返しは、変数iが1から開始し繰り返しが行われるたびに1加算されます。そして変数iが20以下の間は繰り返しが行われます。
「for」命令を記述しながら慣れていきましょう。