複数のプログラムが必要
大規模システムのプログラムは行数に換算すると何万行といった規模になります。もちろんこれは1つのプログラムの行数ではなく何百本のプログラムの合計です。このようにシステムでは複数のプログラムが連携し動作しています。
複数クラス作成
今まで1つのクラスを作成してきましたが、複数のクラスを扱っていきます。プロジェクトjava01にパッケージstep10を作成してください。ここからメインのクラスと利用されるクラスを作成します。
まずメインのクラス「Main」をパッケージstep10に作成してください。次に利用されるクラスを作成します。利用されるクラスは今までと作成方法が違います。パッケージstep10を選択し、メニューバーの「ファイル」をクリックし「新規」-「クラス」を選択してください。
パネルが開きますのでクラスの情報を入力します。「名前(M)」に「Sub]を入力し「完了」ボタンを押下してください。
※「public static void main(String[] args)(V)」にチェックを付けないでください。
クラスの利用
これでメインと利用されるクラスが作成できました。双方の違いはメインクラスには、メソッドmainがありますが利用されるクラスにはありません。メソッドmainはプログラムを起動した際に最初に実行される特殊なメソッドです。そのためシステムで唯一でなければいけません。
クラスSubに次のプログラムを入力してください。
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package step10; public class Sub { public int num = 1; public void print() { System.out.println("Sub"); } } |
クラスSubを利用するため次のプログラムをメインクラスに入力してください。
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package step10; public class Main { public static void main(String[] args) { Sub hensu = new Sub(); hensu.print(); System.out.println(hensu.num); } } |
入力が完了したら実行してみてください。
Subクラスのメソッドが実行できました。詳細を確認していきましょう。まずクラスSubを利用するため準備が必要です。それが6行目です。
6 |
Sub hensu = new Sub(); |
変数の定義と似ていますね。型がクラス名になり次に変数名を記述します。= の右側に「new」としさらにクラス名()とします。これでクラスSubが使えるようになり変数hensuに格納されます。この準備作業をインスタンス化と言います。
クラスSubのメソッドを呼び出しているのが7行目です。
7 |
hensu.print(); |
変数名.の次にメソッド名を記述します。クラスSubの変数も扱えます。それが8行目です。
8 |
System.out.println(hensu.num); |
変数名.の次にクラスSubの変数名を記述することによりアクセスできます。
これで複数のクラスが扱えるようになりました。さらに詳細を確認していきましょう。